わたしは、新興住宅街に新居を持ったのですが、その町内会の立ち上げに参加しています。
休職し始めのときは、そんな会合に参加する気力もないわけですが、休職中だから辞退したいとも言えず、そのまま続けております。
その活動の中で最近思うことが、年齢などに関係なく人って同じなのかもということです。
立ち上げメンバーは、新米パパくらいで比較的若い人が多く、頭も柔軟なのかなと思いきや…
わたしは、昨年秋に家庭の事情で少し活動から抜けていたことがあったのですが、それと同時期に10人くらいいたはずの立ち上げメンバーも、準備会の枠組みをはっきりさせないこともあり、いつの間にかフェードアウトしちゃってたようで、私が再参加したときは実質3人しかいませんでした。それで3人だけで町内会組織とはなんぞやというのを理解しないまま、物事を決めていたようなんです。
以前、住んでいたマンションの管理組合ゴタゴタに巻き込まれたことがありますが、その時も同じで、この傾向が危ないのです。
そもそも、意思決定をするというのは、当然ながら自分のことものは意思決定をできますが、他人様のものは、その方が決めてくださいと委ねない限りその権限は発生しないので、他人のものを勝手になんかしようと決めているだけです。まず住民の皆様は何もあなたたちに信任していませんて話なんです。
メンバー間で一応の役職なんかを作りますが、そうするとさあ大変です。その役職も住民の皆様から賛成をいただかないと”自称”にしか過ぎないのですが、誰しもが日常でそんな根本的なこと考える機会なんてないため、それがなかなか感覚的にわかりずらいので仕方ありませんが。
わたしはこれを”自称プロサーファー現象”と呼んでいます。
何からも誰からも”公認”を受けていないのに、自分でプロサーファーと呼べばプロサーファーになってしまうのと同じ状態です。
公認プロサーファーになるために、まず公認してくれるものである組織などが必要ですが、町内会ができる前はそれすらないので、まず、賛同者を集めてそれを作り、そして公認してもらう作業を通じて、初めて町内会の役員になれるわけなんです。
それまでは、何の権限もないので何も決めちゃいけない、決められないのです。ってか、もっとそもそもは、町内会の役員会って、会社の取締役会と違って意思決定の権限も持ってない、ただ町内会で意志決定させるお膳立てと、決定事項の執行する手足にしかなれません。
とにかく、こんな仕組みをわかるわけもなく何かを決めちゃうわけなんですが、決めちゃいけないことでも、一度決めたことにどうしても人間てのは引っ張られる生き物のようで、それについて、機動的な変更を求めても、どうしてもそれに固執し始めるようです。
「それは、決まったことだから」「そういうものだから」という役人みたいなセリフをよく聞きますし、3人先行利権みたいなもの感じます。
「あっ、そうなのですが、それだったらそういう風に変更しましょう」とならないのです。ひたすら守りに入ります。
なので、3人以外で空気読む感のメンバーは、議決を取っても反応すらしません。
昭和の田舎のしきたり感…これがまさか新興住宅街で若者の中で生まれるとは…
若者といっても、30歳は過ぎているので、若者ではなくてすでにオジサンなだけかもしれませんが。社会で悪しき習慣が十分染みついている年齢です。
それによそ引っ越してきた自分だけが、そんなに田舎でないと思っているだけで、思っている以上に田舎なのかもしれません。嫁もそれは言っています。
3人とは別に、最近メンバーになった60台と思われる経営者はさらにやっかいです。入会者勧誘で訪問した先に、町内会嫌いの人がいたらしいですが、それを許せないらしく、未加入者からも罰則的なお金を徴収するようにルール化しようと参加初日に言い出しました。
日本は、コロナ禍でも、ワクチンを強制接種にできません、ロックダウンできません、休業”命令”できません。
それは、高度に民主主義が成熟した国家だからです。
未加入者から強制徴収なんかしたら、立派な人権侵害ですから。憲法違反です。国家だってコロナがあったってできません。裁判で100%負けます。
そういう考えは、自分の私企業の従業員とだけやって、外に持ち出さないでほしいです。
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